骨折、捻挫などの外傷
骨折について
骨折とは、骨が持つ強度以上の外力が加わることによって骨が折れたり、ひびが入ったり、砕けたりした状態のことです。
骨折すると多くの場合、激痛を伴い、骨折部位の周辺に腫れや変形が生じることもあります。骨や周辺組織からの内出血が引き起こされ、あざができる場合もあります。さらに部位によっては、近くの神経が刺激され、手足の脱力やしびれなどを生じることもあります。また、骨折により動脈が傷つけられた場合など、大出血を起こし、低血圧や意識障害など、危険な状態になることもあります。
一方、中には骨折したことに気づかないほどの小さな骨折(ひびなど)の場合もあります。こうした骨折も放置すると癒合しないままになって治癒に時間がかかったり、骨の変形や機能障害を起こしてしまったりする可能性があります。
骨折すると痛みや腫れを生じますが、打撲や捻挫、脱臼でも同様の症状が出ることが多く、骨折と診断を下すためには、X線による検査が必要です。前述のように、骨折とは思わないような場合でも、X検査をしてみたら骨折であったということも少なくありません。強い外力によるダメージを受けたら、早めに整形外科にて検査をし、正しい診断と適切な治療を受けることが大切です。
骨折は高齢者の方やお子さんに多く見られる外傷です。高齢者の場合は、骨粗しょう症など加齢等により骨密度が低下することで、脊椎や大腿骨、橈骨、上腕骨などで起こりやすくなっています。原因としては転倒によるものが多く、しりもちをついただけで脊椎圧迫骨折を起こしたり、転んで手をついたときに橈骨遠位端骨折を起こしたりしてしまいます。またお子さんの場合は、上腕顆上骨折など、肘周辺の骨折が多く見られます。これは転んだり、遊具から落下するなどした際、肘を伸ばしたまま手をついてしまうことによります。
骨折の治療は、基本的に折れた骨を整復し(できるだけ元の形に戻し)、固定し、患部の安静を図ることです。早期に適切な治療が行われないと、骨が変形したままだったり、くっつかなかったり、治癒が遅れたりしますので、初期の正しい診断と適切な治療が重要です。
整復に当たっては、医師の手による徒手整復、牽引による整復などが行われます。固定に関してはギプスや添え木による固定がありますが、場合によっては皮膚を切開し、直接骨を整復し金属プレートやピンなどを入れて固定することもあります。これは手術によって行われます。手術による治療が必要と判断した場合は、提携病院と連携して、治療をすすめていきます。
捻挫について
捻挫(ねんざ)とは、不自然な形で捻った際に、関節の靭帯が伸びたり切れたりし腱、軟骨などが傷つくケガの状態のことです。関節部分の血管が傷ついて内出血を起こすと、その部分が腫れてきます。捻挫は、足や手、肩、膝など、全身のあらゆる関節で起こる可能がありますが、特に足首や指などに多くみられ、突き指も捻挫(ねんざ)の一種です。スポーツのほか、転んだり、高齢者が歩行時の段差で踏み外したりして起こります。
損傷部の腫れや痛みがなかなかひかないときや、関節がグラグラしている場合は、骨折や靱帯の損傷の可能性もありますので、一度ご受診ください。
問診と診察によって診断を行い、レントゲン検査で骨折が無いことを確認します。必要に応じて痛み止めを内服し、外用薬を用います。
創傷について
切創、擦過傷、挫創、刺創、咬傷などがあります。
切創は切り傷のことで、とくにナイフやカミソリ、ガラスの破片など鋭利なもので生じた傷のことです。
擦過傷は擦り傷のことで、転倒などにより表皮・真皮という皮膚の浅い部分がすりむけることで生じるものです。
挫創は鈍い物体がぶつかってできた傷、例えば転倒して強打するなどより皮膚がちぎれた状態です。
刺創は先端のとがったものが刺さることで生じた傷です。
消毒、洗浄、縫合などそれぞれの傷に応じた処置をおこないます。
細菌感染を起こすと傷の状態が悪化し治り難くなります。できるだけ早めの受診をお願いします。
072-800-4155
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 |
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休診日:木・土曜午後、日曜・祝日
- 院長
- 淵矢 剛司(ふちや つよし)
- 診療内容
- 整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科
- 住所
- 〒571-0008 大阪府門真市東江端町10-38
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